トコジラミに刺される人と刺されない人の違いは?

トコジラミは、暗くなると住処から這い出してきて、人の血を吸います。そして吸われた人は、起床後に猛烈な痒さに悩まされることになります。

ただ、この特徴的な被害にも関わらず、その痒みがトコジラミに噛まれたことによるものだとすぐに気づける人は多くありません。

そもそもトコジラミの知名度が低いことに加え、痒みに悩まされる人が偏ることがあるからです。同じベッドで寝ているのに片方だけに被害が出る、ということは考えづらいですから、害虫以外の可能性を考えてしまう、ということです。

今回はこの謎を掘り下げ、トコジラミに刺される人と、刺されない人の違いについて解説してみたいと思います。

トコジラミに刺されない人がいる理由

厳密には、トコジラミに刺されない人はいません。機会さえ整えば、必ず刺されます。ただ、以下のような理由で、仮に同じベッドに寝ていても、刺される人と刺されない人が出る可能性が考えられます。

住処からの距離の違い

まず考えられるのは、住処からの物理的な距離の違いです。食料の調達は、簡単にできるに越したことはありませんよね。例えば料金に差がないスーパーが2店舗あったら、多くの人がより近い方に足を向けることでしょう。

これと同じことが、トコジラミにも言えます。

就寝時、体を横たえた場所がトコジラミの住処に近い方(あるいは辿り着きやすい方)が、当然刺されやすくなるわけです。

血液型の違い

トコジラミには、血液型の好みがあります。その好みは、個体が成長する過程で摂取してきた血液により左右されると考えられています。

例えばO型の血を多く飲み続けてきたトコジラミは、成長してからもO型の血液に固執してその供給源となる人間を探します(これはO型に限らず、他の血液型にも言えることです)。

好みの血液型でなければ吸わない、というわけではありませんが、血液型の違いによって刺される人と刺されない人に分かれる可能性は十分に考えられます。

アレルギー反応の違い

トコジラミに刺された人は、刺されている最中にそれと気づくわけではありません。トコジラミは暗闇を好むため、吸血も就寝中に行われることがほとんどだからです。多くの人は、症状や状況から推測して、トコジラミに刺されたことに思い至ります。

つまりもし症状が出ていなければ、本人はそれと気づかず毎日血を吸われ続けることになります。

そして恐ろしいことに、この状況は可能性としては十分に考えられることです。

トコジラミに刺されて出る痒みや腫れといった症状は、アレルギー反応によって引き起こされます。アレルギー反応は、体質や回数などによって出方が異なりますから、片方だけに症状が出てしまうこともあり得るわけです。

厳密には、刺される人・刺されない人の違いではありませんが、見かけ上そういう状況が作り出されているだけのケースも考えられる、ということは知っておくと良いでしょう。

肌の露出箇所の違い

トコジラミは夜行性のため、寝ている間に刺されることが多いです。特に刺されやすいのが、肌の露出している部分。首、腕、手足など、服から出ている部分を3〜5箇所連続して刺されます。

そのため長袖を着ている冬よりも、夏の方がトコジラミに刺されやすいことがわかるでしょう。特にタンクトップやキャミソール、下着などで寝ている人は、そのぶん肌の露出が多く、広範囲を刺されやすいというわけです。

とはいえ、夏の暑い時期に長袖長ズボンを着たり、手袋や靴下を履いて寝たりするわけにはいきません。トコジラミに刺されないためには露出を減らすことも大切ですが、トコジラミがいるかもと思ったら早めに対処することをお勧めします。

虫除けスプレーはトコジラミに効くか

昆虫などの忌避剤として用いられるディートという化合物があります。このディートには、吸血害虫の感知能力を撹乱させ、吸血行動を阻止するという効果があるのです。

ノミやダニ、蚊、アブなどに効果的ですが、実はトコジラミにも効果を発揮します。ディートを有効成分とした虫除けスプレーを肌に吹きかけておけば、数時間は吸血を阻止できます。

しかし、スプレーの塗りムラがあれば、塗れていない部分は刺されてしまう可能性があるため要注意。できるだけムラができないように、肌にまんべんなく塗ります。

また、肌が弱い方や小さなお子さんが使うと肌トラブルを起こす原因にもなり得るため、用法・容量をしっかり守って正しく使用しましょう。

トコジラミはここを探す

トコジラミは主に、暗く狭い場所が大好きです。昼間や夜、人が活動していて電気がついている時には、部屋の隅や家具の隙間などに隠れていて、人が寝静まった頃に活動し始めるのです。

もしかしてトコジラミがいるかもと思ったら、まずチェックするべきは寝室。寝ている人を吸血するトコジラミは、寝室に潜んでいることが多いのです。特に部屋の隅やベッドの下、クローゼットや押入れなど、トコジラミの好む狭くて暗い場所を重点的に探してみましょう。

寝室以外にも、トコジラミは潜んでいる可能性があります。ソファの隙間、畳の隙間、電化製品の裏側など、普段なかなか目の届かないところは注意が必要です。

トコジラミがいるかどうかを判断するポイントは、血糞跡があるかどうか。トコジラミは吸血した後、血が混じり赤黒い色をした血糞を排泄します。潜伏先近くの壁や部屋の隅などについていることが多いためチェックしてみましょう。

刺された場合の対処法

トコジラミに刺されると、赤い発疹とともに強烈なかゆさが生じます。しかし力任せにかいてしまうと跡が残ってしまったり、皮膚が傷ついて雑菌が入ってしまう可能性もあるためできるだけかかないようにしてください。かゆみを抑えるには温めると良いという説もありますが、実際は保冷剤や濡れタオルなどを使ってかゆい場所を冷やす方が効果があります。

トコジラミに刺されてしまったら、まずは市販の薬を塗りましょう。市販の軟膏にもいろいろな種類がありますが、中でも抗ヒスタミンやステロイド剤が配合された薬が効果的です。ただし人によって肌に合わない可能性もあるため、使用の際は十分に注意してください。

市販の薬を使うのが心配、使ってもかゆみが治らないという場合は、皮膚科で診てもらうと安心です。医師に診察してもらえば、発疹の状態やかゆみの程度に合わせて効果的な薬を処方してくれます。

また、トコジラミの症状はダニに刺された時の症状とよく似ています。もしかしたらトコジラミではなく他の虫やその他の原因がある可能性もあるため、その点でも一度医療機関で診てもらうと良いでしょう。

トコジラミを根絶するためにすべきこと

トコジラミは、世界的に問題視されている害虫です。殺虫剤に対して遺伝的な耐性を獲得した個体が急増しており、市販の殺虫剤が効きにくいことがその理由です。

下手に殺虫剤を使用して刺激してしまうと、効果がないどころか被害が拡散する原因になることも。

トコジラミに関する専門知識を持っていない限り、被害が疑われた段階で速やかに専門家に相談することが大切です。

いきなり業者に相談することに対して不安がある場合は、市区町村の保健所に問い合わせてみるという方法もあります。また、多くの自治体は、ネット上でトコジラミの注意喚起のためのページやPDFを公開しています。

そうした情報を参照して情報を得ながら、自身に最適な対処法を検討してみると良いでしょう。

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