トコジラミはうつるのか?押さえておきたい基礎知識

外国人観光客の増加とともに日本各地で被害が増加し始めたトコジラミ。繁殖力が強く、また殺虫剤に遺伝的耐性を持った個体が多いことから、駆除至難害虫として徐々に恐ろしさが知られるようになりました。

トコジラミに噛まれてしまった人が、感染症や他人への伝染を心配することもあることと思います。

本ページでは、トコジラミに噛まれたときに菌がうつるのか。また噛まれてしまった場合、どう対策すればよいのか、基本知識を解説します。

トコジラミに刺されても菌がうつることはない

吸血動物の中には、感染症を媒介する種も少なからずみられます。ただトコジラミに限って言えば、現在のところ感染症を媒介したケースは確認されていません。刺されたからといって、菌がうつることはありません。

ただトコジラミは暗がりを嫌い、人が寝静まったところを狙って吸血を開始します。また吸血中は痛みを感じず、かゆみを覚えるのも時間が経ってからであることがほとんどです(症状の出方は体質や噛まれた回数によります)。

そのため、個体を見つけるなど、確実にトコジラミに噛まれたと断言できる状況でない限り、念のため医師による診察を受けるのが無難でしょう。

強いかゆみや、かゆみ以外の症状があるときは病院へ

トコジラミに吸血されたことによる主な被害は、かゆみです。

トコジラミは吸血の際、血液を固まらせないようにするタンパク成分を注入します。この成分がアレルギー反応を引き起こし、発疹やかゆみなどの症状が出てきます。

最初に刺された時には抗体がないため症状が出ず、回数を重ねるごとに症状が強くなり、刺され続けるとやがて症状が出なくなります。体質にも左右されるため、同じベッドに寝て、同じように刺されているのに、片方の人にだけ症状が出る、といったことも考えられます。

たかがかゆみ、と思う人もいるかもしれませんが、強いかゆみは精神的に大きな負担となり、不眠やうつに繋がる可能性も。また、患部を掻きすぎて掻き壊してしまうと、そこから雑菌が入って二次感染に繋がるリスクも考えられます。

耐えられないときは医師の診断を受け、痒み止めを処方してもらうことをおすすめします。

また、かゆみ以外の症状が出ている時も、速やかに病院で検査を受けるようにしてください。

菌がうつることはないが、トコジラミはうつる

トコジラミから何らかの菌に感染する可能性は、ほとんどありません。

ただ、トコジラミ自体は比較的簡単にうつります。たとえばトコジラミが繁殖している宿泊施設に泊まってしまい、知らず知らず自宅に個体を持ち帰って、寝室などで繁殖されて家族に被害が及ぶ、といったパターンは非常に多いです。

トコジラミは体が平べったく、大きさも5〜8ミリ程度と目立ちません。また光を嫌うため、動き始めるのは人が就寝し、明かりが消えた後です。狭い場所を好むという習性もあり、カバンや靴、衣服などのヒダの隙間に潜り込まれてしまうと、よほど注意していない限り見つけるのは困難です。

じっさい、現在日本で広がっているトコジラミの被害は、上記のような形で連鎖的に広がってきました。

被害を及ぼしている個体の多くは、市販の殺虫剤の大半に遺伝的耐性を獲得しており、自力での駆除はほとんど望めません。下手に殺虫剤を掛けて刺激してしまうと、拡散してさらに被害が拡大する恐れもあります。

もっとも効果的な対策は、トコジラミを持ち込まないことです。普段からトコジラミに用心し、出張や旅行などから帰宅した際は荷物や衣服を丁寧に確認することをおすすめします。特に、外泊後体に痒みが出ている場合は用心しましょう。

また、もしトコジラミによる被害が疑われる場合は、可能な限り早く専門業者に相談を持ちかけることが、被害を最小限に抑えるコツです。関東全域で害虫駆除を行うプロテクトオールでは、最短でお問い合わせ当日の駆除が可能です。こちらのページでサービスの詳細をご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

家にトコジラミがいるかを確認する方法

「かくれんぼが得意」といわれているトコジラミ。暗く人目につかない場所を好むため、気が付いた時には大量繁殖して大変なことになっていたということも少なくありません。

トコジラミの被害を抑えるためには、早めの対処がカギ。家の中にトコジラミが発生しているかどうかを確認するコツをご紹介します。

トコジラミが潜みやすいところをチェックする

まずは、トコジラミが潜んでいそうな場所を確認しましょう。

トコジラミが好む場所とえいえば、人間をもっとも吸血しやすいベッドや布団の周辺です。毎日人間が使用するベッドや布団には、髪の毛やフケ、垢などトコジラミの餌となるものがたくさんあり、さらに湿度も高いため、繁殖に適しているのです。

また、同じ理由からソファやカーペットにも生息しやすいといわれています。普段使っているカーペットをめくって見たら、トコジラミが隠れていたということもよくありますので、日頃から定期的に確認しておくと良いですね。

家具と壁や床の隙間、部屋の角など、普段あまり人の目に触れない場所も注意が必要です。明るい場所が苦手なトコジラミは、暗く狭い場所に隠れています。

血糞跡があるかを確認する

トコジラミは、人間やペットを吸血した後、その大部分を糞として排出します。トコジラミの糞には血液が多く含まれているため、赤黒い色をしています。

トコジラミが生息している近くには、この血糞が見られます。つまり、家の中に血糞跡があれば、トコジラミは確実にどこかに潜んでいるということになります。壁や床、寝具などの布製品などをチェックして見てください。

ただし血糞が見当たらなかったからといって、トコジラミが絶対にいないというわけではありません。トコジラミを見つけるのはそれほど簡単ではないため、かゆみなどの症状が出ている場合は、一度駆除業者に相談してみることをおすすめします。

その他の害虫が引き起こす感染症について

現在のところ、トコジラミに刺されても感染症の心配はないといわれています。しかし、中には感染症に注意しなければいけない怖い害虫もいます。

病原体を保有する蚊に噛まれることで起こる感染症を、蚊媒介感染症といいます。

日本で発生する可能性が高い感染症には、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、ウエストナイル熱、マラリアなどがあります。

ダニやノミ、トコジラミなどと比べると、夏の時期に現れる蚊にはそれほど警戒しないという人が多いでしょう。しかし蚊に刺されたことによって、場合によっては死に至る可能性もあるのです。

たかが蚊と思わず、できるだけ肌の露出を減らしたり、虫除けグッズを使用したりして、刺されないように注意しましょう。

ダニ

病原体を保有するダニに噛まれることで起こる感染症を、ダニ媒介感染症といいます。

主な感染症は、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、つつが虫病、日本紅斑熱、ダニ媒介脳炎、クリミア・コンゴ出血熱、回帰熱などです。

特にマダニが活発に活動する春から秋頃は注意しましょう。農作業やレジャーで草むらなどに入った後、発熱や下痢、頭痛などの症状がある場合は、病院を受診してください。

ノミ

ノミは主にペットの毛の中に生息し、吸血します。吸血すると、ペットは激しいかゆみに襲われるだけでなく、貧血などを起こすことも。また、掻きむしった傷に細菌が入ると皮膚が化膿してしまいます。

ノミに刺されたことによって菌に感染した猫に、人間が引っ掻かれたり、噛まれたりして起こる病気を猫ひっかき病といいます。

引っ掻かれたり噛まれたりした部位には腫れや化膿が起こり、発熱、頭痛などの症状が現れます。最初に感染した猫には症状があまり見られず、飼い主に症状が出るまで気がつかないというケースがほとんどのようです。