モスキート音?頭が痛くなる高い音の正体

最近、ショッピングモールなどの入り口でキーン!という耳障りな高い音を聞いた事はありませんか?
大きなビルや飲食店が集まる商業施設の入り口などで感じる不快な音。

この音の正体は何でしょうか?一体、何の為に鳴らしている音なのか。
ここでは理由と効果をご説明致します。実は、ネズミ駆除の為なのです。

ネズミの嫌がる超音波で防鼠する

大型商業施設等で耳にするキーンというかすかな音は、「超音波防鼠装置」の音です。
飲食店などが多く入る商業施設では害獣であるネズミの駆除を定期的に行っていますが、さらなるネズミの侵入を防ぐ為に建物の出入り口に超音波装置を複数設置し、ネズミの嫌がる超音波を発生させて建物に侵入させないという方法を取っています。

基本的な防鼠装置の音は、19キロヘルツ。
しかし一種類の音だけではネズミが超音波に慣れてしまう可能性がある為、複数の超音波を複数個所からランダムに発信する仕組みになっています。

ちなみに防鼠用の超音波は非常に高い音です。
人間に聞き取れる音の範囲は20ヘルツ以上だと言われており、19ヘルツの防鼠超音波は子供や若い年代の人など、限られた人が感じ取れる音だと言われます。

殺鼠剤を置けない場所でも超音波なら届く

なぜ殺鼠剤でなく、超音波で害獣であるネズミを防ぐのか?
その理由はネズミの行動特性にあります。

ネズミはあらゆる侵入経路から建物に入り込みます。
出入口シャッターの周りに出来た隙間やビルの資材搬入口や電気・電話のケーブル引き込み口、トイレの排水管、隣接する施設との接合部など、ありとあらゆる場所が侵入口となりえます。

そして建物に入り込んだ後は、複雑な構造になっている建物内を縦横無尽に移動が可能。
配管、ダクト、釣り天井、二重壁の隙間を伝っていき、殺鼠剤を置けない場所にも居る為、通常の殺鼠剤では効果が上がらない。

そこであらゆる場所で防鼠できるようにと開発されたのが、超音波防鼠装置なのです。
日本音響学会の見解では、超音波防鼠装置は「ある程度の大きさの音を近距離で複数台を用いて様々な角度から浴びせることで、かなりのストレスを与えることが出来る可能性がある」と言われています。

高音すぎるため、健康への悪影響も懸念される

防鼠効果を期待できる超音波装置ですが、一方で高音すぎる音が健康に悪影響を及ぼすのではないか、という意見もあります。
高性能の超音波装置を自宅内に設置してしまうと、乳幼児のいる家庭では体に不調をきたす恐れもあるそうです。

ネズミは自宅に居てもらっては非常に困る害獣。
きちんと駆除をしたいという場合は、害獣駆除専門の業者に依頼する事をおすすめします。