ノミが一匹いたら要注意?大繁殖を予防するために知っておきたいこと

多くの種類がいるノミですが、現代の日本で主に被害をもたらしているのは、主にネコノミというノミです。ネコノミという名前ですが、猫だけでなく犬や人にも寄生し、血を吸います。

大きさは1〜3ミリほどですが、最大30センチ近くもジャンプすることが可能。そのジャンプ力で屋外を散歩中の犬や猫に取り付き、吸血しながら数を増やしていくわけです。

繁殖力は凄まじく、気づかずにいるとあっという間に大繁殖して、宿主はもちろん周辺の人間にも被害をもたらします。

本ページでは、そんなノミの繁殖力の強さ、対策のコツなどを紹介します。

ノミは一匹いたら五十匹いる?繁殖力の脅威

ゴキブリの繁殖力を指す表現に、「一匹いたら百匹いる」というものがあります。じつはノミにも、これと同じような表現があります。主に獣医の業界で「ノミは一匹いたら五十匹いる」と冗談混じりに形容されているのです。

この五十匹という数字に根拠はありませんが、その繁殖力を考えると決して大袈裟ではありません。

ノミのメスは、吸血をすると1〜2日以内に交尾・産卵を行います。1日あたりに産み落とす卵の量は、20〜30個にも及び、生涯では400個以上とも考えられています。この事実を踏まえると、「一匹いたら五十匹いる」という表現もあながち間違ってはいないわけです。

ノミのライフサイクルについて

ノミの予防や対策を考えるときは、闇雲に行うよりも生態に基づいて行った方が効果的です。

例えばノミの駆除方法としてよく挙げられる天日干しは、予防には役立っても駆除にはほとんど役立ちません。ノミの生態を知っておくことで、こうした効果の薄い対処によるタイムロスを防ぐことができます。

ノミのライフサイクルは、大きく四段階に分けられます。

卵は、寄生動物の体表面に産み落とされます。大きさは直径0.5ミリほどで、表面は滑らか。産卵から数時間以内に体表面から落下するため、寄生動物の住処や移動範囲に広範囲にばら撒かれます。

孵化までの時間は環境によりますが、適温適湿では1〜7日程度であると考えられています。

幼虫

ノミは、卵から幼虫、幼虫から蛹、蛹から成虫へと変態していきます。

卵から孵った幼虫は、暗い場所や湿った場所を探してそこに潜みます。それからおよそ7〜14日の間、周辺に落ちている食べ物(成虫のノミの糞や人の垢、食べかす、仲間の幼虫など)を糧に成長し、十分に成熟すると蛹となります。

蛹は5ミリほどの球状で、表面は粘着物質で覆われています。これにより周囲のチリやホコリを吸着し、蛹に見えないようにカモフラージュして、外敵から身を守ります。

蛹は卵よりもさらに強度が高く、やはり殺虫剤が効きにくい傾向にあります。

成虫

適温適湿下ではおよそ一週間ほどで成虫としてう化。振動や体温、呼吸により排出される二酸化炭素などから寄生動物を探知し、飛びかかっていきます。

効果的にノミを根絶するには

繁殖したノミを殺虫剤だけで根絶しようとしても、多くの場合失敗します。

成虫は殺せても、卵や蛹は殻に守られてほとんど駆除できないからです。一度は収まったように見えても、時間を置いて再発してしまうでしょう。

ノミを効果的に駆除するには、ノミのライフサイクルを踏まえて丁寧に対処していくことが重要です。

最初にやるべきことは、被害をもたらしている成虫の駆除です。ペットが寄生されていることが明らかな場合は、獣医に連れていきましょう。

もし、心当たりもないのにノミが繁殖しているときは、床下や庭にネズミなどの小動物が隠れている可能性があります。この場合は、探し出して適切に処理します。もし自身で探すのが心許ない場合は、害虫駆除業者などの専門家を頼るのも手です。

寄生主をケアしたら、次は住宅内で繁殖しているノミを駆除します。自力で行う場合は、市販の殺虫剤を使うのがベター。殺虫剤を使った後は、掃除機や洗濯機を使って卵や蛹を除去していきます。

これで一通りの駆除はできるはずですが、確実ではありません。油断しないように様子を見ながら、同時にノミが住みづらい環境を整えましょう。こまめに掃除や換気を行うだけでも、十分な予防効果が見込めるはずです。

もし、一回で成虫や卵、蛹をまとめて駆除したい人は、スチームアイロンを活用するのもおすすめ。絹など、素材によっては傷んだり変色してしまうものがあるため注意が必要ですが、一般的な布製品に巣食うノミであれば、熱で一網打尽にすることが可能です。