ノミは冬になると死ぬのか?知ってるようで知らない害虫対策

気温が下がる冬は、植物も動物も活動を抑え、春の訪れを待つものです。そのため、ノミなどの害虫による被害も冬には少なくなるのではないか、というイメージがあります。

ノミの活動は気温が13度を下回ると低下しますから、ある意味では、冬になると被害が落ち着くのは事実と言えるでしょう。

ただ、油断は禁物です。本ページでは、冬のノミ対策を行う際に知っておきたい知識を解説します。

冬になってもノミは死なない

ノミは乾燥と寒さに弱い害虫です。

しかし、気温が下がったからといってすべての個体が死滅するわけではありません。活動力が低下し、卵を産まなくなり、その結果数が減っていくだけです。気温が上がれば再び活発になりますし、卵やサナギであれば、そのままの状態で冬を越すこともできます(成虫でも、条件が整えば越冬可能です)。

例えば外で飼っている犬小屋などでノミが繁殖している場合、冬が来ると一見ノミの数が減り、問題は解決したように思えるかもしれません。

しかし、そのまま何の対策もしないでいると、気温が暖かくなる頃に再び被害が拡大してしまうでしょう。

また、現段階で被害に遭っていなくても、冬に寄生した卵やサナギが春に孵化することも考えられます。

ノミには卵・幼虫・サナギ・成虫と四段階のライフステージがあり、環境中に存在する成虫の割合は全体の5パーセント程度と言われています。周辺環境にもよりますが、犬や猫が散歩中に知らず知らず体に付着させてしまう可能性は、決して小さくありません。

気温が13度以上であればノミは繁殖する

人間が肌寒さを感じる気温は22度以下で、寒いと感じる気温は8〜14度と言われています。暖房器具を備えている住宅に住んでいれば、大多数の人は14度以上に気温を保とうとすることでしょう。

一方、ノミは気温18〜27度で最も活発に産卵し、13度以下でほとんどしなくなります。人間が快適に過ごせる条件は、ノミの繁殖条件と少なからず重なっていると考えることができます。

ほかの季節に比べ、冬にノミの活動力が低下するのは間違いありません。しかし、それは被害に遭う可能性が小さくなっただけです。条件さえ整えば、冬でもノミが大繁殖する可能性はあります。

例え真冬であっても、ノミに対する備えはしておいた方が無難です。

考えられるノミ対策

これさえやればノミ被害を防げる、という便利な対策があれば良いのですが、現在のところまだそうした方法は見つかっていません。

いくつかの方法を組み合わせて繁殖リスクを抑えていくのが現実的と言えます。具体的には、以下のようなことです。

ノミ取りぐしで小まめにブラッシングを行う

ノミは2〜3ミリほどの大きさで、注意すれば目視でも確認することができます。ただ、数が少ないと、それにも限界があります。

ノミ取りぐしを毛の生え際から丁寧に通せば、数が少ない段階で早期に駆除ができます。注意したいのは、くしについた個体を無闇に潰さないということ。もしメスで卵を抱えていた場合、潰すことによって拡散してしまう可能性があります。

ノミを見つけたら、粘着テープで包み込むようにして駆除してください。

少なくとも月に一回はシャンプーをする

飼い犬や飼い猫の毛の長さにもよりますが、ブラッシングだけでは寄生しているノミを見逃すリスクが拭えません。

月に一回程度はノミ用シャンプーで体を洗ってあげることをおすすめします。ただ、気をつけなければならないのは、シャンプーではノミを殺すことはできない、という点です。

弱らせたり、洗い流すことはできても、根本的な解決は望めません。

あくまで補助的な方法(あるいは予防方法)として活用すると良いでしょう。

犬・猫の居所を清潔に保つ

ノミは、基本的に宿主となるペットから離れません。そのため成虫はもちろん、卵や幼虫も、ペットの生活圏にばら撒かれます。

部屋の隅、ソファやベッド、カーペットなど、犬・猫が好んでくつろぐ場所は特に注意して掃除を行い、ノミが繁殖しづらい状況を整えましょう。

掃除機を使うのも良いですが、吸い込んだだけでは完全な駆除は望めません。ノミを確認した場合は、スチームアイロンなどで熱処理し、死滅させた上で死骸を掃除機で吸う、という手順がおすすめです。

もし、自力での対処が難しいほど繁殖してしまった場合は、害虫駆除の専門業者に頼るのも手です。

冬でも、ノミによる被害は発生します。早期発見・早期対策が、事態を収集する鍵となりますので、被害の兆候を見つけたら可能な限り早く行動されることをおすすめします。