世界から虫が居なくなったらどうなる?

日常生活の中で、当たり前のように見ている「虫」ですが、もし世界から虫が居なくなったらどうなるのでしょうか?
あまり気にした事がないでしょうが、虫の居ない世界は人間にとっても快適な世界ではありません。

そして虫のいない世界は、想像以上に間近に迫っているのです。

2119年には、地球上に虫が居なくなる?

最新の研究によれば、地球上にいる昆虫種類の約41%が生存の危機に瀕しているそうです。
大きな生態系の変化の波が昆虫種の減少の大きな影響を与えており、昆虫減少の原因は主に以下の4点だと言われています。

1.自然環境の激変による、昆虫の生息地の縮小
2.農作物のための殺虫剤等、汚染物質の拡大
3.侵略的外来種の増大
4.気候変動

これらの要因が合わさって、地球上に生息する昆虫の総数は、実に年間2.5%という驚異的なスピードで減少しています。
一説によれば、このまま減少が続けば2119年には昆虫の種類および生息数は激減するそうです。

虫が苦手な人にとっては良いニュースのように感じますが、虫の居ない世界は人間にとっても生きにくい環境になるのです。

精神的・具体的な害のある虫だが、必要不可欠な生き物

昆虫は、地球上の生態系の中でとても大切な役割を持っています。
植物の受粉をしたり動物のエサになったりして、「昆虫以外の生物」を助ける存在だからです。

たとえば植物の受粉を助ける虫が居なくなれば、受粉しないために植物は実をつけず、種を作らないために枯れ果ててしまいます。
世界中で年間に2350億〜5770億ドル(約26兆〜63兆円)もの経済的な損失があると言いますから、人間にとっても死活問題です。

つまり昆虫は、地球の生態系が正常に機能するためにどうしても欠かせない存在だと言えます。

益虫は減るが、害虫は増加する?

虫は非常に多くの種類がありますが、害虫ばかりではなくて害虫を食べる「益虫」もいます。
現在は害虫と益虫のバランスがとれているために、害虫ばかりが爆発的に増えることはありませんが、昆虫種の減少と同時に「害虫がより多く増える」可能性も懸念されています。

害虫は他の昆虫と比較して繁殖サイクルが早く、地球温暖化や生息環境の変化に対応しやすいのですが、ハチやチョウチョ、フンコロガシといった人間の役に立つ益虫は害虫ほど早く繁殖しません。
そのため、気がついたら「益虫がおらず、害虫だけがどんどん増加している」という状況が起きるかもしれないのです。

虫に対する感じ方は人それぞれですが、虫が居なくなる事は人間にとって利益だけをもたらす事ではありません。
益虫との共存を考えてみませんか。