クモは駆除すべき害虫?

日常的によく見るクモ。果たしてクモは害虫なのでしょうか。
クモは苦手という人が多いのですが、害虫を食べる存在として「益虫」である側面も多い生き物です。

ここでは「クモは昆虫か?」という点からはじめて、「クモが家にいたら害があるのか」「クモの対処法」の3点からご説明します。
結論から言えば、ほとんどのクモは害のない生き物なのです。

クモは昆虫ではなく、節足動物

クモは「クモ形綱真正クモ目」の生き物です。
昆虫だと思われていますが、足が4対8本あって頭部と胸部が一つになった頭胸部と腹部に分かれているなど、昆虫とは異なる外見です。クモは分類的には節足動物であり、昆虫とは別の生き物です。

クモは非常に種類が多く、世界中に3万種以上がいるといわれています。
そのうち日本には1000種類以上が生息しており、生態も多種多様です。

たとえば「クモ=糸で巣を作る」というイメージをお持ちでしょうが、巣を作らずに歩いて移動するクモもいるなど多様性に富んでいます。
おもに小さな虫などをエサにしているため、家の中で見かけることもありますが、多くの種類には害がありません。

むしろハエやゴキブリなどを食べてくれる「益虫」の面も多い生き物です。

クモ自体は害を及ぼさないが、害虫の多いところに生息

ほとんどの種類のクモは人間に害のない生き物です。
とくに駆除する必要はありませんが、注意すべき点は「クモが多い=餌となる害虫が多い」という点です。

家の中や庭でよくクモを見かける、という場合は、エサとなる虫が多い場所なのでクモが好んで生息しているという意味があります。
たいていのクモはエサを食べつくしてしまうと、次の狩場へ移動します。

いつまでもクモが家の中や庭にいるということは、そこで次々と害虫が発生しているという事なのです。
ですからクモの存在が気になるようなら、まずはエサとなるコバエやゴキブリなどの害虫の駆除から始めましょう。

家の周辺にいるかもしれない、危険なクモ

中には危険なクモも日本にいます。
よく知られているのが「セアカゴケグモ」です。

もともとは東南アジアやオーストラリアに生息していた毒グモですが、海外からの輸入物などについて日本へ入ってきたと言われます。
1995年に大阪で初めて見つかり、2016年には42都道府県で発見。

生息場所も人間の生活圏に近く、公園のベンチ下や側溝のふた裏、ガードレールの支柱などに巣をつくります。
セアカゴケグモは素手でさわると咬むことがあり、噛まれると激しく痛みますので絶対に触らないようにしましょう。