感染症対策をおさらい!保育園内の清掃と消毒の基礎知識

小さな子どもたちが集団生活を行う保育園では、感染症対策が必要不可欠です。保育園に通う乳幼児は免疫未発達なため、いわゆる風邪だけでなく、インフルエンザやノロウイルス、ロタウイルスなど、様々な感染症が瞬く間に拡大してしまいます。

また、新型コロナウイルス感染症の拡大により、これまでよりもさらに徹底した対策が求められています。

ここでは、厚生労働省がまとめている「保育所における感染症対策ガイドライン」などを参考に、保育園内の感染症対策の基礎知識をご紹介します。

保育園内の主な清掃場所と消毒方法

まずは、保育園内の清掃や消毒のポイントをおさらいしましょう。

保育室内

子どもたちが長い時間を過ごす保育室は、そのぶん汚れやすく、丁寧な清掃と消毒が必要です。

床は、掃き掃除や水拭きをこまめに行い、常に清潔な状態を保ちましょう。食べこぼしなどの汚れがある場合は中性洗剤を含ませた布で拭くのがおすすめです。

遊びや食事などに使うテーブルや椅子、室内のドアノブは、清潔な布で水拭きをした後、アルコール消毒液を使って拭き上げます。

遊具

保育室内で特にこまめに行いたいのが遊具の消毒です。特に0歳〜1歳半頃の園児は、遊具を口に入れてしまうこともあるでしょう。

プラスチックや木製の洗える遊具は、中性洗剤を使って洗い、しっかりと流水ですすぎましょう。洗えない遊具は、よく水拭きした後にアルコール消毒液を使って拭き上げます。

布製の遊具は、手洗いや洗濯機を使って洗い、しっかりと乾燥させます。

トイレ・手洗い場

感染対策として特に重要視したいトイレの衛生管理。毎日掃除をして、清潔な状態を保つようにしましょう。

便器は、専用の洗剤やアルコール消毒液などを使ってブラシでこすり洗いをした後に水を流します。便座はアルコール消毒液と布を使って拭き上げましょう。

可能であれば、便器と便座は使用ごとに簡単に清掃をすると感染症の予防につながります。

調乳室

乳幼児用の設備として、育児用ミルクを調乳するために設けられている調乳室。園によっては独立した部屋でなく、乳児室などを仕切って作られている場合もありますが、どちらにせよこまめな清掃と消毒が欠かせない場所です。

調乳台は清潔な布で水拭きをした後、アルコール消毒液を使って拭き上げます。

また、哺乳瓶や乳首は中性洗剤で洗浄し、よくすすいだ後に、専用の消毒液に浸け置きするか、電子レンジ用消毒器などを使って消毒します。水を使う場所は、どうしても汚れてしまいがち。哺乳瓶や乳首などの保管場所も、こまめに掃除して清潔を保つよう注意しましょう。

保育園で使用する消毒の種類

厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」で説明されている、消毒の種類と使い方についてまとめてご紹介します。

次亜塩素酸ナトリウム

次亜塩素酸ナトリウムとは、塩素系漂白剤などを希釈して作る消毒液のこと。一般的に市販されている塩素濃度6%の薬液を200〜300倍に希釈して使用します。

おもに、衣類や歯ブラシ、遊具、哺乳瓶などの消毒に使用。間違った方法で使用すると思わぬ事故につながる可能性があるため、使用方法は必ず守りましょう。

逆性石けん

逆性石けんは、手洗いに使用する石鹸とは異なり、無色透明・無臭で水で希釈して使用するタイプの石鹸です。汚れを洗い流す作用ではなく、細菌を破壊する作用があります。

一般的に市販されている逆性石けんを、100〜300倍に希釈して使用。おもに、手指や人が多く触れるドアノブなどの消毒に使います。

普通の手洗い石けんと同時に使うと、どちらの効果も薄れてしまうため注意しましょう。また希釈した逆性石けん液は、時間の経過により消毒効果が弱まるため、毎日作り変えてください。

消毒用アルコール

ドラッグストアなどで販売されている消毒用アルコールは、手指消毒のほか、遊具、トイレ、保育室内のドアノブなどあらゆる場所で使用できます。

新型コロナウイルス感染症の拡大によってアルコールを使ったこまめな消毒は、すっかり当たり前になりました。手指消毒による手荒れに悩む人も多いため、消毒とあわせてこまめな保湿を心がけましょう。